TN: Captain Rex レート2118 最終47位
「コンセプト」
考えてプレイすることで全対応ができるようにする
=構築作成段階で立ち回りの幅が広くなるように組む
「構築作成経緯」
適当な構築で中盤から潜っていたところまず第一に相手の初手のパオジアンへの解答を用意しなければならないと考えました。そこで猫騙しをもったチョッキテツノカイナが猫騙し+ドレインパンチで相手のつらら怯みの試行回数を減らしながら体力を残し突破できることに気づいたためこのポケモンを採用しました。
テツノカイナは耐久力は高いもののやはり有限ポケモンかつ被弾回数が多いポケモンなのでサイクルを回していくには回復手段が必要でした。また、カイナ一匹にパオジアンの処理を一任するのでは安定しません。そこで水テラス残飯チオンジェンを採用し、カイナでの対面処理+水テラスチオンジェンでの受けの2方面からの処理を構築作成段階で考えました。実際にカイナ+チオンジェンという並びがサイクルを回すのに非常に安定したためにこの2体を軸としました。
この2体ではフェアリーの一貫が切れてないために相手の ハバタクカミのケアができないことやチオンジェンがサーフゴーに対して強力な打点を持たないこと+カイナが低速かつ回復手段がないため受けているだけだと簡単に崩されてしまいます。そのためこれらの解答となる眼鏡テツノドクガを採用しました。初手にチオンジェンでテラスを切ることで物理はチオンジェンで見ることができ、チオンジェンが不利を取る特殊アタッカーには以下の動きで対応できます。サーフゴーにはカイナ+ドクガ, ハバタクカミにはチオンジェンの守る+ドクガ、テツノドクガは守る+宿り木+ドクガorカイナ、イーユイには守る+宿り木+カイナといったように対応範囲が広い並びとなったのでこの並びできつい対面構築に対しての選出を考えることにしました。
チオンジェンに水テラスを初手に切りゲームプランを組み立てる試合がこの構築では多いです。そのような展開の際カイナチオンドクガでは相手の電気の一貫が切れずボルチェンを押されているだけで宿り木ループから抜けられこちらがサイクル不利となってしまいます。また初手のコノヨザル展開への立ち回りを考えていたところコノヨザルを上から2発で落とすことが相手にテンポを取らせずこちらがテンポを取ることができる(ステロしか撒かせないor憤怒で削ることしかできない)と気づき、電気の一貫を切れるかつ高火力を押し付けられる鉢巻ガブリアスを採用しました。また、初手のパオジアンへの第三の処理方法として炎テラスにして対面突破を図れるようにしました。
上記の4体の軸は中盤には確立しており補完枠2体がなかなか決まらず最終日まで悩んでいました。ガブリアスでコノヨザルを対面突破したとしてもチオン絡みのサイクルでは後続のカイリューカミに負けてしまうため解答とは言えません。ではどのような選出をし、どのような展開を取れば勝てるのか考えたところガブリアスでコノヨザルを突破し、裏に相手のカイリューカミ流せるポケモン+高速アタッカーを置くことで勝つことができるとわかりました。そのため相手のポケモンを流す枠として候補に挙がったのはディンルーとカバルドンでした。どちらも強くどちらにも利点があるため迷いましたが、今回はチオンジェンとの選出のしやすさやイーユイに調子を乗らせないためにディンルーを採用しました。ラスト1枠はスカーフ枠ではないかと自分では考えていました。スカーフサーフゴーやスカーフハバタクカミを試していましたが、ディンルーでカイリューやカミを流せたとしてもカイリューを一発で落としきれないために返り討ちに合い結局勝てませんでした。そこで視点を変えて逆にこちらのエナジーカミを通せばいいのではないかと考えエナジーハバタクカミを採用しました。結果、チオンジェンを絡めたサイクル選出、ディンルーカミの対面展開選出の2パターンを構築に入れることができ立ち回りの幅が広いそこそこ納得のいく構築となりました。
「個体解説」
今回本構築のメインであるカイナとチオンジェンを深く考察していたのでこの2体だけ極端に長くなります。
ディンルー@オボン
地震 カタストロフィ ステロ 吹き飛ばし
腕白HD 鋼テラス
カバと交互に使いまわしていた枠。正直なところカバのほうが使いやすいと思ったがサフゴとイーユイに調子乗らせないのが偉かったです。
ハバタクカミ@エナジー
ムンフォ シャドボ 瞑想 痛み分け
S4のシグマさん調整 鋼テラス
時間がなく調整も完全にパクったものであるからこの枠をもう少し考えればより納得のいく構築になったと思います。
ガブリアス@鉢巻
陽気AS252 炎テラス
今期一番刺さっていたと思うガブリアスだったと思います。炎テラスにすることでパオジアンやカミへ対面処理が可能となったり、チオンジェンがきついイーユイやドクガにも強かったりと重要なサイクルパーツとなってくれました。ただドラゴン技を全然押せる対面で意気揚々とカイリュー引きされ調子乗られた行動をされることがあるので打ち分け可能な剣舞型でもよかったのかなと思います。
意地A252 D204 S52 鋼テラス
本構築のメインポケモンの1体です。技構成は前述の通り猫騙し+ドレインパンチがパオジアンに対しての安定した処理方法となるので確定。地震がないとサフゴが調子に乗るためこの技も確定。最後にワイルドボルトかボルチェンで悩み、対カイリューサフゴへの安定択となったり交代技+ガブorドクガの火力の押し付けが強いためにボルチェンとした。特に猫騙しという技がとても偉くこの技があるだけで水テラスチオンジェンの天敵である電気テラスパオジアンを選出段階からケアすることが可能です。チオンパオ対面宿り木守る→カイナ引きで珠ダメ+宿り木ダメ→猫騙し+宿り木ダメ→チオン切りで珠ダメ→猫騙しとこの技があることで初手のパオジアンをケアしながら後発の電気テラスパオジアンも処理できる選出となります。
テツノドクガ@眼鏡
オバヒ ほのまい ヘドウェ サイキネ
臆病B116 C196 S196 炎テラス
・意地珠ミミのシャドクロ+影耐え
・ステロ+意地珠ミミの影2耐え
・最速ガブ抜き
チオンジェン@残飯
バクア ギガドレ 守る 宿り木
図太いHB252 D4 水テラス
技構成ですが、言わずもがな宿り木守るは確定。ツツミに対して有利不利を逆転させたりイダイナキバに対して打つギガドレは確定。この技の偉いところは宿り木を押した後の守る択を拒否できるところです。例えば初手のパオジアン対面テラスを切り宿り木を入れたとします。この場合相手の取る択は”剣舞””攻撃””引き”の3パターンとなります。このような状況のときギガドレを押すことで守った際と同等の回復量を得ながら相手を削り負荷をかけていくことができます。最後の1枠ですがあくはかバクアでなければならないと思います。というのもサフゴに対し負荷がかからないからです。身代わりはそもそもサフゴになにもできず、カタストロフィであると相手のサフゴは結局テラスを切らず再生を押すことが可能なので負荷がかかりません。しかしあくはやバクアはサフゴに対しかなりの負荷がかかるのでテラスを強要することができ、裏のガブやドクガの一貫を作ることができるようになります。今回あくはではなくバクアである理由はエナジーを持ったドクガやカミ、そしてウルガモスへの安定択となるからです。最終日にメリー君に教えてもらい採用しましたが身代わりをもったエナジードクガが一定数存在したのでそこへの安定択となったり、交代読みバクア+ディンルー引きという動き強力であったため採用は大正解でした。
「最後に」
構築的に運ゲーを押し付けられることはしょうがないがあまりにも初手から一撃技を連打してきたり一撃技でしか勝てない選出をしてくる病気持ちや、脳死コノヨ展開や脳死初手飛行テラバカイリューのような普段ぼーっとしながら生きてるであろう人間が多すぎてサイクルを回そうとしてる自分が馬鹿らしくなりました。でもこのような病気持ちに自分がなることなくこの順位を取れたのは耐え。次はより完成度が高く納得のいく構築を作りさらに上を目指したいです。
一緒にチオンジェン軸を考えてくれたメリーくんマジで神。
Twitter@reparfaitrom